>>793
シーボルトが大阪で2匹の生きた野生イヌを購入。
1匹はヤマイヌ(剥製となる)、もう1匹はオオカメ(全身骨格がある)。
この2匹を出島で飼育していてポートレートのデッサンが残されている。
デッサンの内、横たわっている方(短毛)がヤマイヌと表記されていて、立っている方(長毛)がオオカメと表記されている。
シーボルトは京都でもオオカメを購入していて毛皮を送った時に舟が難破し失われた。
ライデンにある3つの頭骨はこの3匹と考えられ、一番小さな頭骨がヤマイヌ(hodophilax)とされ、
オオカメの頭骨の内、形状からヤマイヌに似ているものがhodophilaxで、もう一つはおそらくイヌ(familiaris)と鑑定された。
ヤマイヌは単に美しいと表現し、京都オオカメはもっとも美しいと表現されている。

ここから想像できることはヤマイヌとは短毛で、オオカメとは長毛ということ。
京都オオカメのデッサンは残っていないので断言できないが短毛であればヤマイヌと識別したのではないだろうか。

頭骨形状からして京都オオカメと大阪ヤマイヌは、hodophilax です。

よって大阪オオカメが交雑種なのか野犬なのか山棲み犬なのかということですね。
大阪オオカメのデッサンは見ることができます。