>>696
恐竜恒温説がまだ目新しかった70年代中頃出たアドリアン・デズモンド「大恐竜時代」って本では、竜脚類の新しい生態について
「群れを作って陸上を歩き回って暮らしていた。子供は卵生では小さなものしか生むことが出来ず、生まれてすぐ群れに入ることが出来ないので胎生だった。」なんて断定調で書いてあったな。

今では竜脚類の卵化石も発見されてるし、こんなトンデモ説を唱える人間はいないけど、当時は恐竜を何でもかんでも哺乳類や鳥類的に扱うのが斬新に見えたんだろうね。
竜脚類については現在でも子育て説すら否定的だけどね。

ちなみに同書では翼竜についてもつがいで子育てしてたなんて書いてあったけど、これも現在では否定的で、卵は地中に生みっぱなしだった可能性が高いという。
新説が出始めの頃は、その熱気に押されて根拠の検証も何もなくエスカレートし、極端な仮説に突っ走ってしまう、ということがよくわかる事例だと思う。