>>710
筋肉については、量と言うよりも断面積によってどれだけの力を発揮できるかが変わってくる。
なので2乗3乗側でいいよ。量と言うと重さも量だから、断面積で考えてね。
2乗3乗則は、構造をそのままに長さを変えた場合、面積は長さの2乗、体積と重さは3乗に比例する
という物なので、アリの大きさを8.5ミリ、人間の大きさを170センチとすれば、その差は200倍。
アリを200倍に大きくしたら、2乗3乗則によって脚の太さは2乗の4万倍になる。
一方で体重は3乗になるので800万倍になり、体重比で発揮できる筋力は200分の一になってしまう。

同様に人間を200分の一に小さくしたら発揮できる筋力は200倍になる訳で、170センチ60キロ、
重量上げ30キロだった人が、8.5ミリ、7.5ミリグラム。体重の半量を持ち上げられた筋肉の断面積が
体重比200倍になって、重量上げ750ミリグラム。体重の100倍を持ち上げられる計算になる。
そこらのアリより強いよね。人間はアリよりもがっしりした形してるから。


他の要素としては、自分の体より重たいものを引っ張れるかどうかは、いかに踏ん張りが利くかに
依存する所が大きい。
摩擦力が影響する。

アリの足は鉤状になっているし、粘着性の物を分泌しているのが六本もあるので、とても踏ん張りが利く。
そして、アリの体重の○倍と評される物は数十ミリグラム〜数百ミリグラムなので、地面にめり込む事もなく、
摩擦係数が比較的小さいので引っ張る事が容易になる。


そして重たい物を持ち上げるには、筋肉量もだけど骨格の強さが重要になる。
虫の場合は外骨格ね。

これも小さいから有利という点が強くて、数グラムなら比較的脆い素材でも強度として必要十分。
体重60kgの人間に600kgの物を乗せたら、いくら筋力があっても骨と間接が逝ってしまうけど、
10ミリグラムに縮小した人間は、骨の強度的には100ミリグラムに耐えられる。
関節はちょっと怪しいけど、そこは外骨格六足歩行有利という事で。