陸上自衛隊神町駐屯地(東根市)は29日、
後輩隊員に恐喝を繰り返すなどした第6後方支援連隊の男性2等陸曹(45)を
懲戒免職処分にしたと発表した。併せて指導中に不適切な発言をした
第20普通科連隊の40代男性幹部自衛官、無断欠勤の第6施設大隊の4
0代男性1等陸曹をそれぞれ戒告処分とした。

 同駐屯地広報班によると、2等陸曹は2014年1月〜昨年7月ごろ、後輩隊員を複数回にわたって恐喝し、スノーゴーグルや釣り道具などを購入させた。この隊員は10万円以上を支払わされていた。また恒常的に罵声を浴びせ、過去には臀部(でんぶ)を蹴る暴行も加えていた。

 被害隊員が部隊に報告して発覚した。2等陸曹は調べに対し、
「言いなりで都合のいい隊員と感じ、物欲から恐喝した」と認めたという
。既に弁済し、山形地検に書類送検する予定という。
さらに16年12月〜昨年5月ごろ、当直勤務中に部屋を無断で離れることもあったという。同連隊長の沢村満称子1等陸佐は「非常に残念。隊員に対する服務指導・教育を徹底していく」とコメントした。

 幹部自衛官は昨年8月から9月にかけ
、部下の隊員1人に対して指導中に
「おまえは全然だめ」などの不適切な発言を繰り返して精神的苦痛を与えたほか
、周囲を不快にさせて職場環境を悪化させた。

 1等陸曹は今年3月29日午前6時半ごろ、
上司に「お世話になりました」とメールを送信後に連絡がとれなくなった。
捜索中の同僚隊員が同日午前10時25分ごろ鶴岡市内で保護した。
業務に対する不安やストレスがあったという。