「オタクはハゲチビデブ」と言われることはOKなんですか、という話は、「常識的に考えて〜」という批判の変形に過ぎません

「ハゲチビデブ」を罵倒と認識することが「ハゲチビデブ」という属性に対する差別的だ、ここまでは同意します

じゃあオタクが「ハゲチビデブ」という『罵倒』に対して「ふざけるな」と言ってはならない、と規範を作ると、そこでは「表現の自由」という別の問題が発生します

オタクが「ハゲチビデブ」と言う『罵倒』に対して「ふざけるな」という表現の自由は存在する、しかし「ふざけるな」ということは「ハゲチビデブ」という価値中立的な属性を『罵倒』と認識することであり、

それは差別の消極的な容認であるため、今度は「ハゲチビデブ」の立場から再批判が起こって然るべきです

この立場では「ふざけるな」という自由は肯定しますが、そこに含まれる差別性を肯定するわけではありません

つまり「ふざけるな」という『自由』に対して私がOKしたからといって、『表現の自由』と『表現された内容の是非』は別レイヤーの問題であるため、ただちに差別を肯定したことにはならないのです

同時に、私は「ハゲチビデブ」を『罵倒』と認識する文脈をまず否定すべきである、という立場を取るので、「日本人の女〜」を『罵倒』と認識するのはフェミ的にアウト、という立場とのあいだにダブスタは発生しません