フランス、イギリス、アメリカの戦後選挙調査を用いて、本稿は政治的分断の驚くべき長期的展開を示す。
1950−60年代には、左翼(社会党、労働党、民主党)に投票するのは低学歴で低所得の有権者だった。
次第に投票するのは高学歴になっていき、2000〜2010年の「多元的エリート」政党システムのもととなった。
高学歴エリートはいまや「左翼」に投票する。一方、高収入で裕福なエリートは依然として「右翼」に投票する。
言いたいのは、これが格差拡大とそれに対する民主的反応の欠如、そして「ポピュリズム」の興隆に貢献しているということだ。
私はまたこの展開の源泉とともに将来予測も論じる。「多元的エリート」の安定化、
(高学歴、高所得の)「グローバリスト」対(低学歴、低所得の)「ネイティビスト」に沿った政党政治の再編成、
階級に立脚した再分配をめぐる紛争への回帰だ。

twitterはむき出しの個人だから過激な人が出てくるのは仕方ない
中間団体が包摂しなくなってしまった