備忘録:
適適斎塾17年12月。
今年最後の適適斎塾は不定愁訴セミナーでした。個人的な感想ですが、
この1年で最高の神回でした。
不定愁訴を不定愁訴として扱う國松先生の話。
不定愁訴をしっかり診断する高岸先生の話。
不定愁訴につながりやすいいわゆる『プシコ』を見破る上田先生の話。
そしてそれをまとめた不定愁訴cases。まさに適適斎塾のように2日かけて
ぎゅっと学ぶのに最適な話題ですし、
他の勉強会ではまずできない内容でもあります。
この1年、外来をさせていただく機会をたくさんいただき、
その度に診断をつけられない患者さんの多さに人体の奥深さを知り、
己の無力さに打ちのめされました。そんな暗雲を振り払い、
光が差すようなそんな2日間だったなと思います。
結局外来ではまた自分で診断がつけられなくてもやもやするでしょうが、
こうやって診断をつけていらっしゃる先輩がいて、
またどうにか診断をつけたり、つかなかったとしても
上手に対応していくこともできるんだなぁと勇気をもらった気がしました。
どの先生も素晴らしかったのですが、やはり上田先生は凄まじいです。
そんな切り口あるんだーと感心しきりでした。例えるなら、
ブラフで降ろそうとする相手(患者さん)に対して
揺さぶりをかける凄腕ポーカー選手のような…。
上田先生の前で嘘はつけないな笑

以下簡単にまとめ
【國松先生】
●不定愁訴?と思った瞬間いつもやってることができなくなる。
当たり前を当たり前に
●異常がないことを調べたててそれを証明して
押し付けるような診療は避ける
●頻回受診すること自体を症状と捉える。
その背後には診断するに満たないレベルの
『不安症』『強迫性障害』『パニック障害』がある可能性
●少量のマイナートランキライザー、SSRIが奏功することも