Mの「革靴とSNS」考 [つぶやき]

求める靴がほしいなら、メーカー側と会話できる雰囲気を醸成すること。
革靴メーカーの方とお話をしていていつも感じるのは、
「メーカーサイドも、消費者とコミュニケーションを取りたいと思っている」ということ。
こちらの記事で「消費者の声は役に立たない」と書きましたが、
あくまでこれはワタクシ個人の意見。
どのメーカーも「消費者が求めている靴を作りたい」と考えていて、
そのためにも有意義なコミュニケーションを取りたいと望んでいます。
しかしその一方で、「今は建設的な意見交換が出来る雰囲気ではない」と感じているのも事実。
特にSNSで目立つ、いわゆるラウドマイノリティが「消費者の声は正義」とばかりに
作り手や売り手の都合を考えない一方的な要求をしたり、
些細な事例を針小棒大にして言いふらしている様子を見るにつけ、
とてもオープンで健全なコミュニケーションが取れる感じがしない、と。
まあほとんどの革靴愛好家は良識ある方々だと思うのですが、
作り手からそう見られているという点を踏まえて、
まずは健全なコミュニケーションが取れそうな空気を作って欲しいなと思います。
否定するのではなく、提案をする。
突き放すのではなく、一緒に考える姿勢を見せる。
こうした書き込みなどをSNSで繰り返せば、
そのうち自然とメーカーと消費者との健全なコミュニケーションが発生し、
皆さんが欲する靴を二人三脚で作る日が来るんじゃないかと。
一人の靴愛好家としては、そうあって欲しいなと願っています。