全米オープンテニスは8日、女子シングルス決勝が行われ、大会第20シードの大坂なおみは
6-2、6-4のストレート勝ちで第17シードのセレーナ・ウィリアムスを破り、日本勢として初めてグランドスラムを制覇した。
この一戦でセレーナは、第2セットに自身の陣営からコーチングを受けたとして主審のカルロス・ラモス氏から警告され激怒した。
その後ラケットを破壊して2度目の違反となり、1ポイントを奪われたセレーナは感情が爆発。
謝罪を求めると、ラモス主審はゲームペナルティをセレーナに与え、大坂は5-3とリードを広げた。
セレーナは次のゲームをキープした後、チェンジエンドの際にもラモス主審にも抗議を行ったが、
大坂は見事に冷静さを保ち、次のサービスゲームをキープして母国にとって歴史的な勝利を手にした。
迎えた表彰式では、セレーナを応援していた観客がアナウンサーにブーイングを浴びせ、今度は大坂が泣き出す場面があった。
するとセレーナは、観客に対して若きチャンピオンへのリスペクトを呼びかけた。
★「彼女は良いプレーをしました」と言って一呼吸置き気持ちを落ち着かせたセレーナは、「これが彼女にとって初めてのグランドスラムです。
みなさんの応援はうれしいですが、今を最高の瞬間にしましょう。称賛されるべき人を称賛しましょう。ブーイングはもうやめにしましょう」と続けた。
そして「おめでとう、ナオミ」と声をかけた。セレーナはその後、大坂は「素晴らしい」試合をしたと話している。
母親として初めてのグランドスラムのタイトル獲得を目指したセレーナだが、マーガレット・コート氏に並ぶ史上最多24回目のグランドスラム優勝は、今回はお預けとなった。
一方の大坂は気持ちの整理がつかない様子で、
「みなさん、彼女を応援していたでしょうし、こんな終わり方になってごめんなさい」と話すと、
「セレーナと全米オープンの決勝で対戦するのがずっと夢でした」と言ってセレーナの方を向き、「あなたとプレーできたことに心から感謝します。ありがとう」と告げた。
大坂が第1セットを取って迎えた第2セットの第2ゲームで、セレーナはコーチングを受けたとしてラモス主審から警告を出された。
これで試合が大坂の5-3のリードに変わると、続くゲームをセレーナがキープした後、最後は大坂が自身のゲームをしっかりものにして勝利を収めた。
大坂、半端ないって!