国土交通省は9日、規制改革推進会議の会合で、目的地が同方面の客がタクシーに相乗りすることや、出発地で運賃を確定させることが可能かどうかを調べるため、2017年度に営業車両を使った実証実験を行う方針を明らかにした。

 
 相乗りや出発地での運賃確定は、タクシー業界側が要望。相乗りが認められれば、乗客1人当たりの負担金額軽減や、待ち時間短縮などのメリットが期待できる。

 現在、タクシー運賃は車輪の回転数などを基にメーターで計算されている。規制緩和により、全地球測位システム(GPS)を活用して出発前に運賃を明示できれば、乗客の安心感が増し、利用増加につながるとの意見がある。