2016年、がん遺伝子の自然選択を根底から阻む可能性を秘めた驚異の免疫療法が、ついに陽の目を見ることになった。
「がんの息を止めた! がん免疫治療に新たな超ブレークスルー!」そう世界が瞠目する近赤外光線免疫治療法に肉迫しよう。

イノベーションの衝撃波は、対がん戦略である国家がんプログラムを推進しているNCI(米国立がん研究所)から起きた――。2016年11月15日の主要メディアの報道によれば、NCIの小林久隆主任研究員は、
「人体に無害な近赤外光線を照射し、がん細胞を死滅させる近赤外光線免疫治療法」をついに開発した。
近赤外光線免疫治療法は、がん細胞の死滅率が極めて高く、ほとんどのがんに適用できるだけでなく、転移がんにも有効で、副作用が少ない。しかも、必要な設備や薬品は安価なため、医療費の削減にも
貢献するという。

治療の流れはこうだ――。近赤外光線によって化学反応する物質IR700を静脈注射で体内に入れる→がん細胞だけに特異的に結合する抗体が、がん細胞に結合する→近赤外光線をIR700に照射する→IR700が
化学反応を起こす→がん細胞が破壊される。
近赤外光線によって化学反応する物質IR700は、「フタロシアニン」という色素。IR700は、波長700ナノメートルの近赤外線のエネルギーを吸収すると、化学反応を起こすため、がんの細胞膜にある抗体に
結合したタンパク質を変性させ、細胞膜の機能を失わせる。
その結果、照射後わずか1〜2分でがん細胞が破壊される。その様子を顕微鏡で見ると、近赤外光線を照射したがん細胞は、まるで風船がはじけるようにポンポンと破裂していくらしい。
抗体は、がん細胞だけに特異的に結合し、正常細胞に結合しないので、正常細胞は近赤外光線が当たっても害を受けない。つまり、抗体が結合し、かつ近赤外光線が当たったがん細胞だけが破壊されるのだ。
小林主任研究員によると、近赤外光線免疫治療法は、皮膚がん、食道がん、膀胱がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がん、腎臓がんなど、がんの8〜9割をカバーできるという。

転移がんにも有効だ。攻略法は2つある――。

詳細そー
http://healthpress.jp/2016/12/post-2701.html