TOTO歴史資料館に行ってきた。

ご存知の方もおありだろうが同社の前身は食器を生産していた。
その食器を焼く窯や、食器製法のノウハウを求めて海外への渡航回数も増える頃、
衛生陶器の存在を知った。

やがて日本でも下水道の整備が始まること見越して衛生陶器の開発が急がれたのだが、
その時参考にしたのが海外のサイホン腰掛便器。そして
意外に思われるかも知れないが和式水洗便器の試作品はサイホンゼット便器だったのだ。

ただ、お釣りを嫌う声が当時からすでにあり、開発サイドにもすぐに伝わった結果、
現在の浅い水溜りと洗い出し方式が出来上がって行った。

また、TOTOの初期の腰掛式サイホンゼット便器はブローアウト方式に似た、
ゼット孔が底にあるタイプであったが、C48初期(デコ形)でゼット孔を外から見えない位置に
設置することとなった。

ただ、同記念館には和風サイホンゼットのC202やC202Rはなく、営業マン用のミニチュアサンプルに
かろうじてC202らしき形状のものが確認できた。

長文スマソ。