<仙台・警官刺殺>容疑者在籍の東北学院大が会見「親しい友人持たず、孤立がち」
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 仙台市宮城野区の仙台東署東仙台交番で清野裕彰警部補(33)=巡査長から2階級特進=が刺殺された事件で、
相沢悠太容疑者(21)が在籍していた東北学院大(仙台市)が27日、市内で記者会見した。
大学側は容疑者が学内に親しい友人を持たず、孤立していた可能性があることを明らかにした。

 会見は撮影しないことを条件に、菊地雄介総務担当副学長、村野井仁文学部長、菊地祐一総務部長の3人が出席。
菊地副学長は「警察官の殺害事件に学生が関与していることは遺憾。警察官のご遺族に
お悔やみを申し上げる」と述べた。

 同大によると、容疑者は3年になった今年4月、文学部歴史学科の日本近現代史のゼミに所属。
事務連絡は会員制交流サイト(SNS)で取っていたが、個人的に連絡し合う仲間はおらず、
学内サークルにも入っていなかったという。村野井氏は「自分からコミュニケーションを図る
学生ではなかった」と指摘した。

 夏休み以降、容疑者が大学を休みがちだったことも明らかにした。4月からの前期課程は
週1回のゼミの講義に毎回出席したが、9月からの後期課程は2回続けて欠席。
担当教員は「夏休み前は熱心に受講していたので、無断欠席に違和感があった」と話しているという。

 事件が起きた19日はゼミ主催の芋煮会が予定されていた。担当教員や幹事の学生がSNSで
出欠確認した際、読んだことを示す「既読」の印は付いたが返信はなかったという。

 卒業論文のテーマは最終的に「憲兵制度」を希望したが、担当教員は執筆困難を理由に再考を指導したと説明。
学内ではモデルガンや刃物を話題にしたり、持参したりすることはなかったという。
菊地副学長は「動機の解明などで、できる限り県警に協力したい」と話した。
 容疑者は別の警察官の銃撃で死亡した。