https://facta.co.jp/article/201709012.html
FACTA 9月号
東京工科大学で「パワハラ抗議自殺」
有名学長に疎まれた大学教員が再雇用を撤回され、研究室内で首吊り自殺。大学側は労基署に届けず箝口令。
東京・八王子市の東京工科大学の軽部征夫(いさお)学長(75)は東京大学先端科学技術研究センター教授などを歴任した著名な学者である。
人の遺伝子配列を調べるゲノムチップの研究、ワインやパンの酵母菌を使った有毒物質検出センサーの開発などの業績で知られ、立花隆や筒井康隆と対談するなど、
一時はバイオ分野の花形教授だった。だが、他方では、東大先端研時代に、大学院生名義の通帳に架空の研究費を振り込ませていたとして「サンデー毎日」で批判されたこともある。
その高名な軽部氏が学長を務める東京工科大学で、教員の自殺事件が起きていたことが本誌の調べでわかった。
いったん大学が再雇用を決定した教員が、その後、上司の学部長から解雇を通告された挙句、大学内の自分の個室で自殺していたのだ。
関係者によると、教員は軽部学長から「徹底的に嫌われていた」といい、大学内では、軽部氏 ………