昔は呑んだくれて風呂も入らないで寝るような不健康なおっさんがマッサージの主客だった。
酒とたばこと深夜の飲食で背脂たっぷり運動は月一のゴルフだけの血行の悪い体をなんとかしろと言う意識の低い客と、
その要望に応えて客を繋ぎ止める麻薬の売人みたいな施術師がマッサージ業界のイメージを悪くしていた。
時代は変わり健康志向が進み、日常的にジムに通いタバコも吸わない層が多数派であり、働く女性客やご夫婦客も増えた。
エステやカイロやストレッチなど多種多様な店があり、情報の収集も容易になったことからリラクゼーションと治療など使い分けることが当然になった。
そんな時代の過渡期に、強押しで客の要望に応えることこそが満足させる手段だと思い込んでしまった強押し自慢の施術師は、
今後上述の不健康中高年層が次々とマッサージ現役から退いていくことを見ようとせずに時代に取り残されつつある。
薄々感じる先行き不安感から今いる強押し客をさらなる強押し中毒に陥れて掴もうと目先の利益を得ることに必死だ。