学生時代からの友達兼同僚の結婚式での話。

新婦と私は大学から一緒で、私が転職した先が新婦の職場だった。新郎も同じ職場の人で、新婦は結婚を機に一旦休職する予定。
復職するつもりではあるけど〜って言ってたけど、もしかしたらこのまま退職の流れになるかもしれないってことだった。
結婚式には親族は勿論友人関係や会社の同僚含め、そこそこ多く呼ばれていたと思う。
披露宴の時に友人代表で私達大学時代の同期からスピーチで呼ばれたのだけど、その時何故か前に出たのが同僚の男性Aだった。
司会さんも呼んだ名前は女性名(優香とか陽菜みたいな)なのに明らかに違うでかい図体の男性が出てきてきょどる。
本来のスピーチ役やスタッフさんが止めようとするのも丸無視でAは「本日はおめでとうございます!」と何故か高砂前でスピーチ始める。

「自分が心から愛し尊敬してやまないお二人が夫婦になったことが本当に、本っ当に嬉しいです!
今日は、自分にとっても晴れの舞台です!こんなに幸せな日は、自分の一生において他にありません!新郎さん、どうか新婦さんを。新婦さん、どうか新郎さんを、よろしくお願いします!!」みたいなことを涙ながらに叫んでた。
新郎新婦「お、おう…」みたいな感じでめちゃくちゃ反応に困ってる。それ見て満足したのか、込み上げてきたものがあったのかAは号泣しながらも堂々と会場を後にした。
スピーチは披露宴の最初のほうにあったので、残りの時間がすごく微妙な空気が流れていたのがなかなかに苦痛だった……因みにAはそれ以降会社では見かけていない。

眠れないのと、Aから結婚式の招待状がきたので記念に(?)