■「年収700万円以上」という現実離れしたハードル

女性月刊誌『JJ』(2019年2月号)の調査「JJ世代の結婚白書2019」はもっと率直です。
結婚相手の男性の年収は700万円以上(1000万円以上含む)と答えた女性が60%近くいて、年収を気にしない女性は約8%にしか過ぎません。
JJ読者には夢見る女性がまだ多いということなのでしょうが、それにしても700万円以上というのは、若い男性にとってはあまりにも現実離れした高いハードルでしょう。

もちろん、いままで女性が男性の経済データを重視しなかったわけではありません。そうではなくて、経済データを重視せざるを得ない状況ができてしまったということです。

30年前の被雇用者は、経済的に安定していました。
ところがいまは、経済的に不安定な若い男性が増えているので、経済データを結婚相手の条件に挙げる女性が増えてきたわけです。

■女性は「出産・育児ができる年齢か」を見られる

一方、結婚する女性のほうはどうでしょうか。女性が選ばれるのは「年齢」が重要な基準となっています。
外見で言えば、いわゆる蓼食う虫も好き好きなので、どこかには自分を好きになってくれる男性がいます。

何年か前、長寿番組の「新婚さんいらっしゃい!」(朝日放送テレビ)に見るからにふくよかな女性が出てきた回を見たことがあります。
どこで知り合いましたかという質問に「ぽっちゃり婚活」と答えていました。男性は中肉中背でしたが、太めの女性が昔から好きで、この集まりに参加を申し込んだそうです。

女性の収入については、あまり気にされません。外見も身長も関係ありません。では、なぜ年齢か。端的に言って、「出産」「育児」です。
多くの若い男性にとって、子どもを産んで育てられる年齢ということが女性が結婚相手として選ばれる大きな条件になります。

先に述べたように、男性は結婚の条件として相手の経済面はあまり重視していません。
まあ、最近の男性は「女性の収入は高いほうがいい」、つまり共働きしてもらいたいという意見が多くなっていますが、最優先の条件ではありません。

https://news.livedoor.com/article/detail/16820827/
2019年7月24日 6時15分 プレジデントオンライン