>>63
>その瞬間、玄関の扉を開け部屋を抜け出した。

ヤバイ。玄関の扉はテイタニアが破壊したんだった。ということで訂正を兼ねて
>>63の続き
「行かなくては……ならない…………。」答え終わる間も無くキリコは玄関へとダッシュした。
そして、下駄箱の脇に置いてある、片付けたばかりの空き缶、空き瓶の入ったゴミ袋を掴むと、
破壊された玄関を走り抜けた。
「逃げるのか!!キリコ!!」テイタニアは部屋の中で叫んだそばから、キリコの追跡を開始した。
2階建てのワンルームマンションからキリコとテイタニアが外に出るのにさほど時間は掛からなかった。
両手にゴミ袋を持って走り抜けるキリコ。追うテイタニア。赤信号が点灯した横断歩道を
構わず渡っていくキリコ。テイタニアも渡ろうとするが車の往来に阻まれる。
だが、ここで躊躇している時間はない。劇薬たる者キリコを倒し、マーティアルの栄光を
より確固たるものにせねばならない。
そう心の中でつぶやいたテイタニアは補助脳を作動させ、横断歩道を走り抜ける。
補助脳を作動させ、通常より回避能力を高めたテイタニアは迫り来る車を次々と
回避していく。
「うわっ!何だ 危ねぇぇぇっっっ!!!」「あああああっっっ!!!」ドライバー達は
逆にテイタニアを回避しようとして急ブレーキ、急ハンドルを選択したものの次々と正面、後方から
衝突し、辺りに大きな衝突音を響かせた。
テイタニアが横断歩道を渡るまでの僅かな時間でキリコは横道に入り、道沿いのマンション敷地内の
ダストボックスの中に身を隠した。理由はテイタニアから身を隠すためなのは言うまでもないが、
キリコには、もう一つの狙いがあった。
つづく