数年前までハウスメーカーに勤めていたけど、モデルハウスにはちょっとしたワナがある。

タンスやラグなんかは、びっくりする程高価な物がほとんど。
寝室には100万のベッドだったり、ベッドカバーとお揃いのカーテンは60万だったり。
家を売るために、部屋を良く見せるために、お客が欲しがるような調度品を置く。
しかもお客のお財布事情とは、遥かにかけ離れた品々。
同じ家を建てても、同じレベルの調度品を置くのは難しい。
だって予算と仕入れ価格が全然違うんだから。


あと、部屋を広く見せるために専用の小さめのチェストなんかを置くこともある。
実際、生活すると「こんなちっさな引き出し、何を入れるんだよ!」ってタンスとか。


モデルハウスはあくまで「家を買わせる道具」であって「生活する家」では無い。

必要な物も最低限では無く確実に足りない。
「素敵な家だけど不便な家」だ。
生活はとってもしづらい。


暇があればモデルハウスにメジャーを持っていって、家具や部屋の広さを自分の目で確認するとよく分かる。
自分の家にあってモデルハウスに足りない物を想像するとよく分かる。