宗教か、セクトか?
米国、イタリア、スウェーデンとは異なり、フランスではサイエントロジーは宗教ではなく、セクトという位置付け。
ドイツではサイエントロジーの活動を連邦憲法擁護庁が監視している。ただし今後は監視が緩和される予定。
「スイス政府は新興宗教団体を認めていない。宗教政策は各州の管轄。大半の州では領邦教会とその他の宗教団体、という分類が行われる。サイエントロジーはいずれの州でも領邦教会として認可されていない」(ゲオルク・オットー・シュミートさん)
「サイエントロジーのスイスでの位置付けについては様々な議論がなされている。複数の当局や裁判所はサイエントロジーを宗教団体として扱っているが、税金免除はいまだに認められていない」(ユルク・シュテットラーさん)

swissinfo.ch: サイエントロジーのメリットは何かありますか?
シュミート: どの団体にも何らかの長所はあるものだ。サイエントロジーで受ける最初のコースは自信をつけるのに効果的かもしれない。過去のトラウマをテーマに取り上げることも良いと思う。アプローチは正しいが、解決策が時代遅れだ。
swissinfo.ch: サイエントロジーが改善すべき点はありますか?
シュテットラー: 透明度を高める必要がある。これは内部においても言えることだ。殻に閉じこもるのではなく、外部に対してもっとオープンに情報を発信していくべきだ。
スイスのサイエントロジー
サイエントロジーがスイスで活動を始めて既に40年。支部は11カ所存在し、サイエントロジーが公表した値によると、職員300人が信者5500人の指導に当たっている。
スイスにはサイエントロジー教会が五つ、ミッションが六つある。常勤スタッフの数はチューリヒ支部で120人以上、バーゼルとローザンヌ支部はそれぞれ70人のスタッフが常勤している。バーゼルでは来年にも大型センターの設立が予定されている。
プロテスタント教会の情報窓口「レリンフォ(Relinfo)」は、サイエントロジーの現役信者は千人未満と推算している。
(出典:サイエントロジー、relinfo.ch)