ある日だ、いつものように俺がプールで泳いでいると、となりのレーンから
女の人がやってきて話しかけてきた。
「泳ぐの上手ですね。スイミングスクールに通っているんですか?」
その女の人は30代中盤くらいの肌が白い感じでやさしそうな雰囲気だった。
あまりいないんだけど、胸の谷間が少しみえる感じの水着を着ていた。

お金ないんでユーチューブで独学して適当に泳いでいますと答えると、
「誰にも習わないでそんなに泳げるなんて凄いですね。よかったらバタフライの泳ぎ方
 教えてくれませんか」といわれた。

人に泳ぎ方を教えたこともない俺は、断ろうとしたんだけど、その前にその30代が
「とりあえず泳いでみるからみてください」と言うので、仕方なく見ていた。
まだバタフライ覚えたてらしく、下半身が沈んでいるのがすぐわかった。
なので俺は、「もぐった後にすぐ腕でかくんじゃなくて、体がある程度水平になってから
かくようにすると安定しますよ」とアドバイスした。

するとおの30代は「ちょっと難しいですね」というので、泳いでるすぐそばに立って
「今かいてください。もうちょっとかくの待ってください。あ、早いです」とか言ってたんだけど
その30代が「わかり辛いんで、体を支えて教えてください」と言ってきた。
体を支えて指導っていうのは、つまり体に触れていいってことなのか?
俺はあせった。水泳をしていた他人の体に触れたことがなかったからだ。

しかしお願いしますといわれるものだから、その30代女子の、沈み気味の下半身を
太もも付近をつかんで押し上げてやった。あまり女性経験がなかった俺は
女性の太ももの柔らかさに驚いた。そしてこの感覚をまだ味わっていたいと思った。
この女性への水泳指導が何度が続くうちに、気づくと俺達はうちとけあって
プールで会うときは、向こうから体に触ってくるようになっていた。