ポジティブモンスター
「お姉さんと風見さんてどういう関係なんですか。17歳も違うのに恋愛対象ってことはないですよね。」「50にもなって若い男に色目使うなんてむなしくなりませんか?」

ゆりちゃん
「訂正箇所が多すぎてどこから赤をいれたらいいものか。」

ポジティブモンスター
「正確に言えば49歳。でもまわりから見れば同じです。アンチエイジングにお金を出す女はいるけど、老いにすすんで金を出す女はいない。」

ゆりちゃん
「あなたはずいぶんと自分の若さに価値を見い出しているのね。」

ポジティブモンスター
「お姉さんの半分の年なので。」

ゆりちゃん
「私が虚しさを感じることがあるとすれば、あなたと同じように感じている女性がこの国にはたくさんいるということ。
今あなたが価値がないと切り捨てたものは、この先あなたが向かっていく未来でもあるのよ。
自分がバカにしていたものに自分がなる。
それって、辛いんじゃないかな。
私たちのまわりにはね、たくさんの呪いがあるの。
あなたが感じているのもそのひとつ。
自分に呪いをかけないで。」