>>296
「まずこの論文には、30%未満の糖質制限食をしたグループは、登場していません。

この論文はあくまでも、糖質制限といっても総摂取エネルギーの35.2〜42.8%を、
炭水化物から摂取しているグループにおける話です。
これだけの摂取量だと、
低炭水化物食(糖質制限食)の研究というには相応しくないと思います。

すなわち、30%未満の糖質制限食グループに関する研究は行われていないのですから、
『糖質制限食で総死亡率やがん死亡率が増える』という根拠には全くなりません。

ちなみに、ADAは130g/日以下、2000kcal/日で26%以下を糖質制限の定義としており、
「Annals of Internal medicine」のこの論文は、それに当てはまりませんので、
そもそも糖質制限食の論文ではないということになります。

まして、高雄病院のスーパー糖質制限食のように
総摂取エネルギーの12%を糖質から摂取しているグループは、
この論文のどこにも登場しないので、比較不能です。
つまり、高雄病院流のスーパー糖質制限食を実践している人においては、
この論文は全く参考になりません。」

by江部先生