アルコールが体内に入ると、最優先で肝臓で燃やされる。
酒を飲むと体が熱くなったり、顔が赤くなるのはそれが理由。

アルコールはすぐに燃えて効率がいいので、体が糖質、脂質、タンパク質などを燃やしてエネルギーにしなくなる。
アルコ−ルの燃焼で十分にエネルギーが足りているから。

それで、この人は糖質ゼロとはいえ一日五本も飲んでいる。
調べてみたら、糖質ゼロのビールはアサヒブルーラベルが350mlで94.5カロリー、五本飲めば500カロリー近い。
第三のビールゼロライフでも、一本73.5カロリー、五本で365カロリーだ。
晩酌してこれから寝るだけの人には結構なカロリーだ。
まさか晩酌してからマラソンをする人はいないだろうし。

それだけのカロリーが、短時間ですべて燃えると思うか?
体が熱くなったり、顔が赤くなる分なんて微々たるもの。
夜に晩酌すれば、就寝中もアルコールを燃やしてカロリーにする。
アルコールがすべて燃える間、他の栄養素はまったく燃やされなくなるので、脂質、糖質なんて全部脂肪になってしまう。
晩酌をしてアルコールが燃え始めた時点で、晩飯とツマミ分のカロリーは全部脂肪になる事が確定。

タンパク質は筋肉になるというが、実は体に吸収してから五時間くらいまでしか筋肉に利用されない。
あとはすべて分解されて脂肪になる。
アルコールの悪い点は、筋肉の成長も阻害するという点にある。
かといってエネルギーとしても燃やされない。
アルコールが燃えている限りは。

糖質制限が無意味になる。
酒を飲んだ時点でカロリー計算が必要となってしまうわけだ。