< 減量の肝は結局「消費カロリー>摂取カロリー」 >

Q1.過激なカロリー制限をするほど痩せますか?

A1.それなりの筋肉や活動量があり心身共に安定している人なら体重は減っていきますが、
体脂肪より筋肉が減っている危険性はあり、身体にも異常が現れ易いのでお奨めはできません。
また筋肉も活動量も少なく心身が不安定な人ならすぐに体重は減らなくなります。
極端に摂取カロリーを減らすとストレスで代謝が落ちるなどして消費カロリーも極端に減るからです。
標準体重以下の万年ダイエッターの多くはこの状態です。

Q2.どのくらいのカロリー制限なら効率的に痩せますか?

A2. 筋肉量を維持しながら体脂肪を減らすには、体重維持カロリーの20%削減までが限度です。
※蛋白質は体重1kgあたり1.2〜2gを目標目安に摂取しないと筋肉が減ります
-20%を上回るカロリー欠損は、除脂肪体重減少と代謝の縮小を招くため減量後のリバウンドリスクを増やします。
-500kcalを上回るカロリー欠損は、慢性的なコルチゾール分泌過剰から体脂肪燃焼停止と筋異化亢進を招き減量停滞に陥らせます。
また摂取カロリー1200kcal以下は代謝に必要な栄養素が不足しやすいのでこれ以下には減らさず、適度な運動で消費カロリーを増やしてください。
時間がある人は1日中のんびり散歩でもすれば体脂肪は減りますが、筋肉を減らさないためには筋トレも不可欠です。
デスクワークの人は平日にニート(非運動性活動熱産生)を高めながら短時間の筋トレなどをして、休日は歩いて遠出でもしてください。
ただし摂取カロリーが低い状態で運動をやり過ぎるとストレスがたまり、運動をやらない場合よりも代謝が落ちてしまう可能性があります。
つまり最も効率的で健康的な痩せ方は、糖質制限で空腹を感じないよう自然に摂取カロリーを減らし、適度な運動で消費カロリーを増やすことです。
それで痩せない場合はカロリー制限を意識してください。

Q3.万年ダイエッターなので軽い運動でも凄くストレスなのですが、どうすれば痩せられますか?

A3.遠回りのようですが、まずはカロリー制限を中断して基礎代謝量+活動代謝量の充分なカロリーと栄養を摂取してください。
そして疲れない程度に筋トレや水泳などの全身運動をして、最低限の筋力を身に付けた後でA2.を実行することが早道です。