実は4年生の時、夏休みの飼育当番の時に、学年で一番陰湿ないじめっ子ともう1人に、絶対誰も見られない場所でいじめられて、泣く寸前まで追い詰められた。
いきなり後ろから校内の池に突き落とされて、池の中から出ようとするとまた突き飛ばされて、苔に滑ってずぶ濡れになった姿を、理由もなく罵倒された。
涙がこぼれるのを寸止めでこらえて、泣きじゃくりそうになるのも必死で飲み込んで、ぼろくそ言われるのを黙って耐えた。
目の縁ずっと熱くて、鼻は涙で詰まってたから、多分目は真っ赤にうるんで、鼻も真っ赤で泣き顔になってたんだと思う。
最初から泣き顔見るのが目的だったらしく、何度も、泣きそう、とか、泣けば、とか言われて、最後には「もう泣いてるよ、つまんねえな」と捨てぜりふ吐かれて、池の端に1人残された。
待ち伏せされて泣き顔見られないように、目頭熱くて鼻水すすりたいのを必死でこらえて、人気のないトイレを選んで入って、備え付けの雑巾で体を拭いて乾かした。
さすがに個室に入ってドア閉めたら、涙がどっとあふれ出してきたが、泣き声聞かれないように、声潜めて泣きじゃくった。
学校ではっきり「泣いた」のは、後にも先にもこの時だけ。
悔しくて30分くらい泣き続けて、トイレの鏡見たら、当然一目で大泣きしたのがわかる腫れ上がった顔。
潤んだ目を見たら、また涙が盛り上がってきてぼろぼろ。
その後2時間くらい、目頭の熱さがおさまるまで、図書室の隅の人気のない場所で過ごした。
帰り際に鏡をもう一度見たら、まだまぶたは腫れてて、人目を避けて顔伏せて帰った。

もし学期中だったら、すぐに授業に戻らなければならないから、クラス全員に泣き腫らした顔見られてたと思う。
教師に理由聞かれたりしたら、一言発した途端に嗚咽してしまって、一気に大泣きしてただろうね。
以後は必死でかけてたブレーキが外れて、人並み以上に泣き虫になったかも知れない。