>>223
二度泣きさせられる時は、特にしつこくいじめられて、大泣きするまで解放されないのがわかる。
まだ少しひくひく、涙の痕の感触や、まぶたの熱さが残ってるのに、泣かされる、と思って顔がこわばった。
必死で嗚咽が漏れるのをこらえて、涙を溜めたまま我慢してると、相手がわざと手を出さずに「泣ーけ、泣ーけ」と手を叩きながらはやしたてる。
これはY雄もよくやられてて、それでも涙がこぼれないようにこらえるほど、どんどんまぶたも鼻も真っ赤になってた。
しゃくり上げる寸前に、口元閉じきれなくて、ゆるんだ口角から涎がこぼれたり、短いしゃくり上げで唾液が飛ぶのを目ざとく見られて「泣くぞ」と笑われ、
うえぇっ、と唇歪めた途端「あーあ、泣いちゃった」「やっぱり泣き虫だよな」と囃され、
「ほらほら、うぇーん、うぇーん」と泣き真似されると、それ以上我慢できず。
一気に顔中、大粒の涙まみれ、鼻水も涎も流しっ放しになった瞬間、顔を拭えないように頬つかまれたり、羽交い締めにされたり、
ますます「泣けよ、うぇーん、って」と言われて、頬つねられたり、転ばされて馬乗りになられて、髪の毛引っ張られたり。
痛みに加えて、早く解放されたい一心で、うええぇーん、うわあぁーっ、あぁーあーん、と、大声上げて泣いたら、年少組の子にも笑われる羽目に。
こういう時は先生が駆けつけてきて引き離してくれたが、今度は泣いたのが悔しくて、30分以上は涙止まらず。
1日中、泣き腫らした顔を馬鹿にされてる気がして、実際に次の休み時間にも泣き虫呼ばわりされ、また泣いた。

帰宅して母親に「どうして泣いたの」と言われて、「泣いてない!」「嘘ついてもダメ!」「泣いたならちゃんと言いなさい!」と言われて、また大泣き。
今度は顔中ぬぐって、近所中丸聞こえの泣き声張り上げて、声がかれるまで号泣した。