中3の春、そろそろ自分でパンツを買おうかと思って下着売り場に何度か通ううちに
ビキニブリーフが気になり始めて、もともとトランクスにするつもりだったのが
いざ買うときになって迷い、綿100%の純白ビキニを買ってしまった。
家に帰り、母親には部活(陸上部)のためのパンツを買ったと説明したが、
意に反してこんなものを買ってしまった自分はどうかしていると思った。

夜、部屋で買ったばかりの白ビキニを穿いてみた。
尻の割れ目がどうにか隠れるくらいの浅い穿き込みに細いゴム。
鏡に映るのはパンティみたいなパンツを穿いた貧弱な少年の姿。
恥ずかしすぎた。

そんな恥ずかしいビキニは普段の学校へは穿いていけなかったが、
陸上部の大会でユニフォームの下に穿いたらなんだか度胸がついて好成績で、
終わって裸になったら興奮して、シャワーを浴びながら気持ちよく射精した。

それでも普段は白ブリーフを穿き、白ビキニは陸上の本番や受験などの特別なときにしか穿かなかった。
高校に進学したら周りに合わせてトランクスにした。
本格的にビキニを穿くようになったのは高2になってからで、その頃にはもうパンツで横並びになる必要はなくなっていた。
初めて買った白ビキニはそれからもたまにしか穿かなかったので長持ちして、
いつ穿いても成長に合わせるようにして包み込んでくれた。
今では主の少年時代を知る唯一の下着として、引き出しの中で特別な位置を占めている。