新しいアパートが決まり、住み慣れたここの下宿を引っ越すことになった。
ここの下宿は、部屋は狭くて快適とはいえなかったが、下宿のおばさんの
娘さん、まさみちゃんはとってもかわいい子だった。
まだ○校○年生だが、よく僕の部屋に宿題を教えてもらいに来ていた。
また、時にはいっしょに遊園地や映画にも行った。背の高い、笑顔の
とってもステキな子で、僕はそれとなく好意を抱いていた。

それで、彼女とお別れになってしまうのだけが、なんともさみしい。
荷物を整理していると、まさみちゃんが部屋に入ってきた。そしてポツリと
言った。
「おにいちゃん、明日行っちゃうんだね。」
僕は何も言うことばがなかった。それから、まさみちゃんは僕の横に来て
すわった。そしていきなり僕の手を取ると、自分の胸に押しあてた。
「ま、まさみちゃん、ちょ、ちょっと…」
僕は驚いて手を引っ込めようとしたが、彼女の手がしっかり握って離さない。
彼女の胸はしっとりと柔らかだった。
「おにいちゃん、あたし、おにいちゃん好きだもん。明日からいなくなるなんて
さみしい。あたし、こんなことしかできないけど、ね、今夜はまさみのこと
好きにしていいよ。二人の想い出つくりたいの。おにいちゃんになら、
何されてもかまわないから…」
僕はドキドキした。どうしたらいいんだろう。困っちゃったな。そう思いながら
彼女の胸の感触を感じていた。その時、彼女の唇が僕の唇に重なった。
僕はもう迷うことなく、彼女を抱きしめると、横に寝かせた。
まさみちゃんは僕のいちばん好きだった、学校の制服(セーラー服)で
来てくれていた。
僕は彼女を優しく愛撫し、結局その晩、初体験を持つことができた。
まさみちゃんは痛がることもなく、僕のするがままに体を開いてくれた。
二人が結ばれた時、彼女の目からぽろぽろ涙がこぼれた。

次の日、僕は下宿を去った。まさみちゃんは、遠くから僕を見ていた。
そして、トラックが走り出した時、いつまでも手をふってくれていた。
やがて彼女の姿は視界から消えていった。  (終)