>>298
少し前にも同じ議論があったんだがね

理論物理屋を志して熱力学という物理理論そのものを深く理解するためにその公理的な構成を学ぶことと
物理学や化学や工学などで実際に現れる問題を解けるようになるために熱力学による問題の解き方を学ぶこととは全く別だぞ

例えば、物理屋は物理学で出てくる様々な偏微分方程式の具体的な解き方は一所懸命に勉強するが
数学屋でも解析学を志す人間が勉強するような偏微分方程式論までは殆どの物理屋は勉強しないだろう
それと同じことだよ

(A)理論そのものを学ぶことと、(B)理論の成果としての技術の利用法(問題の解き方)を学ぶこととは全く別だし
(A)をやれば(B)の勉強が不要になるわけでもないし、(B)を求めるからと言って必ずしも(A)は必要でない
数学としての偏微分方程式論を勉強しなくても物理の問題で遭遇する具体的な偏微分方程式を解けるようになれるのと同じでね

実際、具体的な偏微分方程式を解くことは物理屋のほうがほとんどの数学屋よりも得意だよ