水は、水分子の「クラスター」を形成しているといわれています。
水分子は1個づつ単独で存在していて、自由に分子運動している
るように思われますが、実際の水分子は水素結合によって互いに
手をつなぎ合って集団を形成し、分子同士で力を直接伝搬してい
ます。その集団構造を水分子のクラスター構造と呼ぶそうです。

水分子のクラスター構造が顕著に観察できる現象は、水が凍った
場合です。水が凍った場合、水分子間の水素結合が熱エネルギー
による分子運動よりも大きくなるため、水分子が自由に移動でき
なくなります。

水と氷の量子分子動力学シミュレーション動画です。
http://www.nico★video.jp/watch/sm4553644★
(URL欄に貼り付けた後で、★を除いて下さい。ただし
ニコニコ動画会員でなくては見れないと思います)m(_ _)m

さて、この水分子のクラスター構造が重力により水圧を受けた場合
その水圧はクラスター構造を通して各水分子に伝えられます。その
時クラスター構造内に、水圧に比例した歪エネルギーが蓄えられる
と考えられます。このクラスター構造内に保存された歪エネルギー
が水圧の違いにかかわらず、水の密度を一定に保っている原因と考
えられます。

歪エネルギーは、クラスター構造内に電磁場エネルギーとして保存
されますので、水温とは直接関係せず、また重力による水圧によっ
てクラスター構造に歪が生じたとしても、電磁気力は重力の1京倍
の1京倍の400億倍ほど強いので、水圧による水の密度の変化も殆
ど無いわけです。

上記の水分子のクラスター構造による特性が、水分子の分子運動
と一緒になって働く結果、水のどの部分でも水温と密度が一定であ
るのに、水深に比例して水圧が増すという水の特性を実現している
と考えられます。そしてこの特性によってアルキメデスの原理が成り
立ち、その結果水中の物体に対して浮力が生じている思われます。