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高速に移動している乗り物の中は時間の進み方が相対的に遅くなることがわかっている。 例えば新幹線で東京から
博多まで乗った場合、止まっていた人に比べて10億分の1秒、未来に行くことができる。 特殊相対性理論という
物理法則として知られており、実際に確認されている。  上記は、佐藤勝彦 ・ 自然科学研究機構長の解説。

.       *** タイムマシンを可能とする佐藤勝彦氏の解説には矛盾を含む ***

今ではタイムマシンや双子のパラドックスの矛盾点を指摘する場合に、どのようなアイデアで論破するのかではなく、
どれ位の “ 文字数の少なさ “ で論破できるか、という段階に来た。 このマクロな現実世界でのタイムマシンについて、
高速運動で生じるとされる時間遅延についてその矛盾を指摘するのなら、それを体験する人間について考慮すればよい。

今から高速運動をする体験者に課題が出された。 それはその体験者が未だ知らない歌謡曲を、高速運動中に覚えろという
ものだ。 体験者は高速運動中に録音された歌謡曲を何回か再生して、地球基準系に帰還するまでにその歌謡曲を覚えた。
問題は体験者が地球基準系で “ その歌謡曲をまともに歌えるか “、ということだ。

.       *** 時計や容姿は時間遅延を示すのに、記憶や意識は時間遅延を示さないのか ***

高速運動で生じるとされる時間遅延は、例えばそれが10年の時間差が生じるなら、体験者はそれに応じた容姿になる
だろうし、ゼンマイ時計も原子時計もその時間差異を示すだろう。
高速運動体内部では地球基準系に対して時間はゆっくりと過ぎる。 高速運動中に体験者が歌謡曲を覚える過程も、
さらには、体験者が歌謡曲を記憶に定着させるなどの脳思考活動も、地球基準系に対してはゆっくりと行われる。

高速運動中の脳思考活動によって定着させた歌謡曲の記憶を、地球基準系で想起する場合に、地球基準系に合ったリズムで
それは歌われるだろうか。 もしそれが地球基準系のリズムだとすると、体験者の容姿は時間遅延の過程が残っており、
時計も明らかに時間遅延を示しているのに、体験者の意識や記憶は何の時間遅延も残らないのは矛盾にはならないのか。

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