なぜプルトニウムでは爆縮でないとダメな理由がわかっていれば、
ウランではガンタイプで大丈夫な理由もわかるはずなのだが。

で、そのフェルミの原子炉の設計のためにどれだけの基礎データを
集める必要があったかを考えてみ。

核分裂に際して中性子がいくつ放出されるかに始まり、どのようなエネルギーの中性子なら
核分裂を起こしやすいか、どのような条件なら連鎖反応に至るのか、
中性子源を補給しなくても連鎖反応が自立して持続するのか、
そういった基礎データを着々と積み上げた上で原子炉の設計から初臨界の成功に至る。
当たり前だが、実験しなきゃわからないことは着実に実験を重ねて進んでいるわけだ

その過程で、実験しなくても推測できることはある。資源に余力があれば別だが、
当時のウラン235のような超貴重資源を浪費するような不必要な実験はしない。
これまた当たり前の話。