健康への影響
フィリップモリス社は、IQOSは火をつけて使う一般的なたばこと比べて、燃焼により発生するタール、ホルムアルデヒド、一酸化炭素、アンモニア化合物といった
有害成分が少なく(約90%カット)、発がん物質の吸入、歯や壁の着色汚れなどが低減されている、と主張している。
しかしWHOによれば、かかる主張を裏付ける研究はフィリップモリス社の金銭的支援を受けた1件のみであり、IQOSが健康リスクを低減することを示した独立の信頼できるデータは2017年7月時点で存在しない。
WHOの見解によれば、IQOSをはじめとする加熱式タバコは紙巻きたばこと「同等に危険」である。
スイス、ベルン大学の科学者たちが実施した調査によれば、iQOSタバコは一酸化炭素、多環式芳香族炭化水素、揮発性有機化合物といったガンを引き起こすことで知られる有害物質を含む。
また一部の科学者たちは「これらの有害物質に安全基準は存在しない」と警告している。
iQOSタバコは、伝統的な紙巻きタバコのおよそ84%のニコチン量を含む。
iQOSタバコは、いくつかの有害物質を紙巻きたばこより高濃度で含むという研究結果がある。
医学博士のミッチェル・カッツは、加熱式タバコからも「発がん性物質」が周囲に流出するため、公共の場での利用は非喫煙者の健康も害する恐れがあると主張している。