宇宙に知的生命体が人類以外に存在するなら、
そいつらが地球に到達する大分前に通信の一部が傍受される筈だろう。
通信傍受がまったくないのに宇宙人がすでに地球に到達していると考えるのは
無理がありすぎるだろう。

またこれだけ探索しても一切宇宙人の存在を証明する痕跡が出てこない以上、
水とか大気とか地球型惑星とかそんな単純な環境要因だけで知的生命体が生まれうる
という考えにも無理があるだろう。そんな単純な要素だけで知的生命が生まれるなら
すでに宇宙は宇宙人で溢れている筈だ。

そもそも人類ですら単純な物質から遺伝子を持つ生命体を創造する事に成功していない。
なぜ物質から生命が生まれるのか、その基本原理すら分かっていない。
以上の事実から現状、生命の誕生、進化には人類がまだ知りえない要件があり、
その条件を満たして知的生命が生まれる確率は従来考えられていたより
相当低いと思われる。ひょっとすると地球人とその子孫が宇宙で最初で最後の知的生命体に
なる程低い確率でしか起きない異常現象である可能性だって十分にある訳だ。

事実として宇宙人はたったの1例も確認されていないし、人類自身が物質から人工的に
生命体を創造する事にも成功していない以上、生命体がそんなに簡単に生まれて
まして知的生命に進化すると言い切れる根拠は何一つない訳だから。