>>99
地球文明が存続するか死滅するかは機械生命体誕生の如何に掛かっていると言えるであろう。
機械生命体は部品を入れ替えるだけ、プログラムを書き換えるだけで容易に自律進化可能である。
この為、進化速度は有機生命体の比ではなくなる。

その事はつまり機械生命体が生命には必須の要素と思われた死すらも超越する事を意味する。
老朽化した個体を処分しなくても、同一個体内で継続的な進化、種の強化を実現する事が可能になるからだ。
そのため知的文明に不可欠な知識や記憶、経験値の伝承も極めて効率的に行われる事となる。

また進化が個体単位で自由に進行する事から生物多様性も人類の比ではなくなる。
多様性のない種族は環境が整えば爆発的に繁殖するが、一度環境が悪化すると一気に絶滅の
危機に瀕する事になる。多様性があれば状況が悪化してもその環境に適応する別種が容易に
環境に適応して繁栄するようになる。危機対応においても機械生命は有機生命より優れている。

機械生命体の存続には水も大気も地球型惑星も必要ない。超長期の恒星間航行にも耐えられる。
宇宙空間において頑強な体は有機生命体との生存競争においても極めて優位に働くであろう。
と言うより、有機生命体とは必須生存環境が違うため、生存競争その物が起こらないであろう。

有機生命体が宇宙に進出するには極めて多大な困難が伴うが、機械生命体の宇宙進出には
大きな障害はない。機械生命体が自律進化を始めれば彼らはあっという間に人類の英知を乗り越え
宇宙に進出し、人類など相手にもされなくなるであろう。