1974年当時はオイルショックという世相に加え、冷戦、第三次世界大戦、ソビエトの北海道侵攻さえまことしやかに語られるほどの世相を反映して、ハードな作風になったと言える。
そして2017年現在、少子高齢化・人口減少で経済・社会ともにお先真っ暗、福島第一原発の汚染水もどんどん増えてまもなく海に垂れ流し、そして北朝鮮の核ミサイル数発発射されれば5分で日本列島沈没という現実。
ここ数年の間で、1974年当時よりも破滅や死がより身近になってしまったこともあり、再びレオのハードな作風が注目されるようになった。
今の子供にも、レオのようなハードな作品を見せて、どんな逆境でも歯を食いしばって生きていける強さ、勇気、そして優しさを身につけてほしいと願わずにいられない。