坂口さんは赤影しか出来ないと、よく言われていたけど、赤影での努力や工夫、
その後のいろんなドラマでの演技を見ても物凄く考えて演技をする努力家であり天才だったと思う。
とても素直な演技で脇役の時は分を守って、若い主役を立てていた。
ただあまりにも華があるので、カメラワークがいつも引いていたり、横を向かせたり、半分何かに隠したりしていた。
石坂浩二がOO鑑定団?でカメラから抹殺されていたように。
彼のストレスはファン以上だっただろう。
それでも役者であることが好きで、東映の大部屋の片隅で大きな身体を小さくしながら、黙々とメークアップをしていたと思う。
「おい、赤影があそこで一人飯をたべているぞ。落ちぶれたな」という陰口を聞きながら。
私だったらこういうドラマを作りたい。亡くなった後は、天国で若き頃の赤影、白影、青影に加え当時の敵役や怪獣までが
爽やかな笑顔で坂口さんを迎える。
「よく頑張ったな。お前こそ真のヒーローだ」と