>>92
なるほど、あれこそまさにクリッターですね。
あれって「ジョイス・アームストロングの手記として知られたる断片にもとづく」って
サブタイがあって、要するに創作じゃないんだよといった体裁で書かれてますね。
座頭市の原作「座頭市物語」も子母澤寛の短編集ではなく「ふところ手帖」に
歴史随筆といっしょに収録されていて、実在の人物風に書かれているですぅ。
浅田次郎の「天切り松」も単行本として刊行される前に「初等ヤクザの犯罪教室」という
ノンフィクションで作者の旧知の老人という設定で実在の人物として出てくるですね。
どーでもーけど、「天切り松」の手口を思い出したら「ひぐらしのなく頃に」の
オヤシロ様の祟りのトリックの元ネタになってるんじゃないかって気がしてきましたぁ。

「大空の恐怖」は新潮文庫の「ドイル傑作集V」に収録されていますが、
同書の「革の漏斗」は、物体直観(サイコメトリー)をテーマにした話で
井筒豊子の「白磁盒子」所収の「江戸小紋」を思い出させますね。
「青の洞窟の怪」は、洞窟の中で太古から生き続けてきた目の退化した巨大な熊のはなしで
まあ一種の怪獣物で、これを元ネタにして岡本綺堂が「馬妖記」という怪獣物を書いてるですぅ。
そーいえば、「半七捕物帳」も筆者が隠居した半七老人から話を聞くという構成になってましたっけ。