>>437

>ちょうどいいや、賢者様に聞きたいことがあるんだ。
>最新の脳科学はフォロー出来てないんだが、賢者様はそんなの余裕だよな?
>情動と脳内組織の対応が明確なのって扁桃体くらいしか知らないんだが、
>他に対応が明らかになったのってあるか?

そう言えば、俺、賢者様(>435)じゃないけど、情動と脳内組織の対応が明確
なものと言えば、自分の知ってる範囲で言うと、ドーパミン作動性ニューロン
があると思う。

これは、情動で言えば「快」を司るニューロンで、例えば、経験上、最適で
あろう行動を連想したときに、黒質でドーパミンが分泌され、黒質から伸びる
ドーパミン作動性ニューロンを通じて、大脳基底核に伝わり、連想した行動を
実際の行動として発現させる。

このとき、ドーパミンの分泌のタイミングが、一般的に、「快」を感じるで
あろうタイミング(摂食、交尾など)と同じであるため、この回路が「快」を
司っているのではないかとされていたかと思う。


有名な例が、「パブロフの犬」で、ベルの音を聞いて、「餌を食べるために
ヨダレを出しておく」という行動が連想されると同時に、ドーパミンが分泌
され、実際に「ヨダレを出す」という行動が発現する。


また、この件については、パーキンソン病にも関連していて、パーキンソン
病患者はうまくドーパミンを分泌できないため、脳内で行動を連想させても、
実行に移すことが非常に難しいらしい。

しかし、パーキンソン病患者も、歩行動作において、床になんらかの特徴の
ある図形を描いて、患者の興味をひくことができると、わずかながらにその
図形を見てドーパミンが分泌されるのか、歩行ができるようになるらしい。


これらのメカニズムは、医学的、生物学的にも研究されているが、実際に
これらのメカニズムをロボットに実装し、ロボットが置かれている状況に
おける行動の価値を評価し、行動を選択し、その後の結果を、行動の価値
評価にフィードバックさせる研究も行われ、ある程度の成果を出している。

ロボットが、試行錯誤しながら、行動を身につけていく状況を見ると、
結構、面白い。


>脳つながりでジョセフ・ルドゥーも挙げとこうか。

おー、知らなかったなー。
記憶(脳神経回路網の構築)のメカニズムが知りたくて、暇を見つけては、
調べようとしていたので有り難いです。

他にも、参考になるような情報があれば教えていただきたいです。