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その時の記事

続く第2位は、芦川いづみ。総選挙でも2位に輝き、7月中旬に劇場で特集が組まれた。
ゲリラ豪雨に見舞われた平日午後にもかかわらず、劇場ロビーには上映時間を心待ちにする男性の姿が数多くあった。

1950〜1960年代の日活黄金期を駆け抜けた芦川の活動期間は、15年間と短い。
だが近年、急激にファンを増やし、年齢層の幅も50〜60代を中心に30〜40代にも広がっているという。
約50年前に引退した女優の人気は衰えを知らない。

「2015年に開催した『恋する女優 芦川いづみ』特集は連日満席で、翌年の冬と夏にアンコール上映をしました。
2007年の開館以来、アンコール上映を2度行なったのは芦川特集だけです。
芦川さんがスクリーンに出てくるだけで、お客様は喜んでいますね。
引退後、一度も表舞台に登場しないことも伝説に拍車をかけているのではないでしょうか」

彼女の特集を組むたびに、全国から熱狂的なファンが劇場に通い詰め、ロビーに設置したアンケート箱には、リクエスト作品や映画の感想が多数寄せられるという。