>>549
マジメな話、戦前〜60年代頃までの日本映画はカネが掛かってますし、当時の「アイド
ル」「人気タレント」主演作でもシナリオ・演出・撮影・美術はプロの仕事をしている
ので後年に観ても「作品」として観るに耐えるんですよね。

実は昔の日本映画も人気者の多くは他の映画・TV・舞台などと掛け持ちだったけど、
それでも現場だけはプロの仕事をしていた。

そういう伝統は70〜80年代頃までは辛うじてギリギリで生きていたのですが(例えば
松竹が山根成之監督で西城秀樹や郷ひろみで作ってたようなのとか、角川とか)、仰る通り、
ここ30年ほどは本当にいい加減になりましたね。

むかし、大庭秀雄監督が「いまどきの監督は主演の俳優女優をちゃんと撮らない」と苦言
を呈していました。澤井信一郎(ラブ・ストーリーを君に)を「主演の後藤久美子を
ちゃんと撮っていない」と批判してた。

結局、80年代頃になると監督たちが悪い意味で「作家主義」になっちゃって、肝心の主演の
俳優女優を「ちゃんと」撮らなくなるんだよね。
個人的には相米慎二がその辺はメチャクチャにしたと思っている。「長回しでアイドルを
シゴいて凄い」って、でも肝心の映画はつまんないでしょ、、本当、相米はゴミ。