茶碗洗ったくらいで、殺人犯を見逃す久能のメンタルが分からない。
「こいつを懲役に送って誰が得をする?」って、そりゃ広谷本人に決まっている。
癒着してる刑事だから見逃してくれるかもしれない、との計算があったから、
本署に自首せずに、非番で在宅中の久能のアパートを訪ねた訳だ。
「早く二代目継いで男になれ」 = の本音は、なったら俺にもいい思いさせろ、だろう。
「あんたも向こう先の見えん男じゃのう」 = 警察にいながら警察のことが分かってないダメ男。
広谷は、もっと上のお偉いさん、署長クラスに取り入っておくべきだった。
ダメ男の最後は、ド田舎の駐在に飛ばされ、轢き逃げにあってご臨終、まあ分相応か。