>>334
『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』90は佐々木守の未映像化脚本『ウルトラマン怪獣聖書』
の事実上の映像化。
『怪獣聖書』は嘗て大和書房から出た佐々木守のシナリオ集『ウルトラマン怪獣墓場』に収録されていた。

80年代前半に書かれた『怪獣聖書』は佐々木守的な「戦後日本批判」「天皇制批判」
「縄文文化礼賛」テーマで貫徹された怪作。さすがにこれは映像化無理。
それがバブル期になぜか『星の伝説』になるんだけど、佐々木も実相寺もこの頃は既に現
代日本社会に対しては批判より諦観的な気分が勝っていたのか、あんな「こんな現代日本からは
逃れて常世に行こう」というラストになってしまった。

結局は当時の佐々木や実相寺がそういう「気分」になってて、それをそのまま映像化
しちゃったんだなあ、、
佐々木や実相寺の作家研究としては興味深い作品ではあるが、映画単体としては退屈で
「観れない」んですよね。
柴俊夫は実相寺とは旧知(シルバー仮面など)なのでマジメにやった筈。
風見しんごは翌91年の実相寺監修・服部光則監督の『超高層ハンティング』にも
出ているので、実相寺や服部とは仲良くなったのだろう。

服部光則なども今はどうしているのやら、、服部は嘗て『丹波哲郎の大霊界』特技監督、
『大霊界2』監督なんだよね(もちろん実質の監督は丹波であくまで「現場監督」でしょうが、、)
以後も実相寺・円谷周りやら低予算Vシネやらをウロウロしてたが、、
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=117998