>>26
[権藤]--[ガラス]--[シャッター]--[金網]--[竹内]
の配置ですかね。
ガラガラガッシャーン、とシャッターがおりてくる時に
シャッターを黒い背景として権藤氏の顔が写っています。
シャッター表面に写っていると考えることは難しい。
音声伝達孔がついているガラスに顔が反射しているのでしょう。
画面の左端に金網の影が斜めに写っていて、金網とシャッター
(+ガラス)の間にある程度距離(間隔)があることが知れます。
面会者の安全を考えても(映画のように竹内が暴れても大丈夫
なように)、竹内の前に金網があり(最後に彼がそれにとりつく)、
シャッターがあり、それがおりてきて権藤氏の面前のガラスを
保護する(彼も保護する)。
権藤氏の顔は、焦点距離の長いレンズ(望遠気味)で撮影され
ています。これは背景の「圧縮感」からわかる。
このようなレンズは焦点深度(被写界深度)が浅い。そのため
権堂氏の顔にピントが合っていると、ある程度手前の金網には
合焦しない。(ボケて写っている)金網は竹内の顔に近い。
一方、竹内の顔は、ある程度焦点距離の短い(広角気味)の
レンズで撮影されている。背景の映り込みの範囲からわかる。
広角レンズは被写界深度が深く、ある程度の距離の範囲のもの
(近くも遠くも)が合焦点する。だから、竹内の顔にも、
その近くの金網にもはっきりと焦点が合っている。

権藤氏の顔には金網が目立たず、竹内の前には金網が明瞭に
写っているというのは、竹内が「檻の中にいる」ということを
あらわしていて、権藤氏との対比が表現されていますね。
https://i.imgur.com/0ZVJTtD.png