当時俳優としても活動していた錦野は、ある映画で女優Bと共演。撮影の合間、Bに趣味のクレー射撃の
話をすると「あなたが射撃をしているのを見てみたいと」と言われて一緒に射撃に行くことに。
すると、射撃を終えて東京へと戻る車の中で、Bが助手席でパイプを取り出して大麻の吸引を開始。
錦野はそれが大麻と分からなかったが、Bからパイプを口もとに押しつけられたという。

 数日後、警察官5〜6人が突然自宅マンションに。大麻所持で逮捕されたBが「錦野さんに大麻を
用意しろと言われた」と証言したためだった。

 家宅捜索の結果、自宅から大麻は発見されなかった。しかし、刑事に「隠していることはないか?」と
言われた錦野は「ピストルがあります」と正直に告白。本物のピストルではなく撮影用の精巧なモデルガンだったが、
強盗に悪用される可能性があるとして押収された。

 捜査の結果、常習犯の女優Bから大麻を譲り受けた疑いと、模造拳銃を所持していたとして、
大麻取締法違反容疑と銃刀法違反容疑で逮捕。最終的には不起訴処分となったが、「もっと年をとっていれば
“弁護士さんを呼んでください”と言えたけど、何をしていいか分からない。警察署に連れて行かれて
“口もとにパイプを当てられたということは、吸ったということになる”と言われ、無知だった僕は
“そんなことになるのか”とぼう然。大麻について追及されても何も言えなくなり、否定することが
できなくなってしまった」と回想していた