「未成年 続・キューポラのある街」 [映画]〔1965年/日本〕

キューポラのある街・川口で、ジュン(吉永小百合)は17歳になった。

ある日ジュンは、友人に誘われて、 高校生の集いに行く。
そこへ、朝鮮高校の生徒たちがやって来る。
差別を受けているという彼らの主張を聞き、 彼女は何かに目覚める。

ジュンには、 数年前、 父と共に北朝鮮に帰った在日朝鮮人の友人・ヨシエがいた。
ヨシエの母は日本人で、 一人、日本に残ったのだが、そんな彼女に、ジュンは北朝鮮行きを強く勧める・・・。

吉永小百合の「キューポラのある街」は、 以前にビデオで観たけれども、 続編があるとは知らなかった。
今回、ビデオが借りられたので、観てみたわけだが、いやー、その内容にビックリだ(笑)。

高校生の吉永小百合が、 友人の母親に、 北朝鮮行きを勧めるって、 現代なら考えられない事であろう。

その母が在日なら、それも仕方ないと思うけど、
彼女はれっきとした日本人よ!
しかも、最後のお見送りの時まで、 「行きたくない」と泣いている。
吉永さん、とんでもない事をしでかしてくれたもんだ。

浜田光夫の、 「利益の分配」も、なんだかなぁ。
ある種の思想の持ち主が、 観客を扇動しようとしていたのか?とまで勘繰ってしまうよ。