原爆という意味深い物と、野球やストーンズといった、社会的には些細(本人にとっては重要)な要求の落差こそがまさに狙いなんだろう。
しかしそこが理詰めで陳腐。
マンガ的に誇張され簡略化されたプルトニウム強奪場面と、無気力そうに見える沢田のチマチマした日常(原爆製作)の対比もこれまた陳腐。
しかし、この程度のことさえ考えて映画を作ってない日本映画界からすれば、ビッグマウスの長谷川が「日本映画の救世主」扱いされても仕方ない面もあった。