このあいだ、坂井の鉄っちゃんの葬式行ったんじゃ、告別式。
ほいたらなんか人がえっとおってで座れんのじゃ。
ほいで、よう見たら広能が遺影に向こうて満足じゃなかろうが言うとるんじゃ。
もうのお、アホじゃと。馬鹿じゃと。
おどれ、喧嘩相手の葬式に来る馬鹿がどこにおるんじゃ、こん腐れ外道が。
「わしもおんなじじゃ」と、「わしもおんなじ」。
なんか山守もおるし。一家総出で葬式か。おめでたいのお。
パパはお前の好きな金の玉２つ持っちょる、とか言いよって、もう見ちゃあおれんので。
おどれら１万２千円やるけえその席空けんかい。
極道の葬式いうもんはじゃ、もっと殺伐としとるべきなんじゃあ。
焼香終わった市岡といつ出入りが始まってもおかしゅうない、広島の喧嘩は殺るか殺られるか、
そがあな雰囲気がええいうとるんど。ボンクラどもは引っ込んどれ。
で、やっと座れた思うたら広能の奴が道具持ち出しよって、弾ぁまだ残っとるがよ言いよるんじゃ。
そこでまたぶち切れじゃあ。
なんよう、弾切れなんてきょうび流行らんのじゃ。蛸の糞頭に昇りゃがってクソバカタレが。
得意げな顔して何がまだ残っとる、じゃ。
おどれは腹くくってやっとるんかと問いたい。問い詰めたい。小１時間問い詰めたい。
おどれ、映画史に残る台詞を言いたいだけと違うんかと。
兄貴分のわしから言わせてもらえば今、呉広島での葬式の流行はやっぱり、弱腰、これじゃのぉ。
村岡の兄貴に弓引くような真似はできゃあせんよ、のお。これが通の逃げ切り方。
じゃが、西日本最大の抗争の目となるいう危険も伴う、諸刃の剣。素人にゃあお薦め出来ん。
まあこんな、１には、チンポの垢でも飲ましたらんかい。
