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◆松田優作:「夏の流れ」1978年
(作詞:東海林良、作曲/編曲:大野雄二)
 
窓にうすい 陽がかげり
夏の終わり 告げてる
古いジャズなど かけたまま
肩をすぼめ それを見送る

終わりかけた 罠なのに
それを今も 引きずる
俺の弱さを 詫びたいよ
落ちたままで 前へすすめない

あんたへの 罪の重さ
音たて 身体刻んでく
はじめから ひとり芝居
演じた俺の 若さよ

▼台詞
>シャツの染みと汗の渇きが
>憧れの夏の光を微かにする
>戻れない陽炎(かげろう)のような日々
>錯乱していく脳裏の奥を
>オレンジ色の速さで駆け巡り
>夢と現(うつつ)と
>差をつけたほろ苦い時
>醒(さ)めていく熱い身体(からだ)に
>二度と来ない夏の終わりを告げる
>そしていま日々は移る
>夏のない季節に

蒼い肌を 落ちてゆく
熱い涙 拭えよ
軽い酒でも 飲んだなら
朝まで死んだ ように眠れよ

時を騙し 生きることを
馬鹿にするが いいだろう
俺を葬る 日が来たら
偽り捨てて 生きておくれよ

あんたへの 罪の重さ
音たて 身体刻んでく
はじめから ひとり芝居
道化た仕草は 出来ない

あんたへの 罪の重さ
音たて 身体刻んでく
はじめから ひとり芝居
傷つく台詞は 言えない


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